広木忠信(文蔵)は、江戸中期(元禄元年ころ)に揖斐城下の三輪で生まれ、亨保十三年(1730)にこの地で亡くなりました、その間、京都で山崎闇斎の学風を継ぐ若林強斎に学び、私塾「望楠軒」の塾頭を務め、将来を期待されていましたが、母親に孝養尽くすため帰郷し、医者をしながら学問に励んでいます。地元では無名に近い人物ですが、師匠の祭文(弔辞)などによれば、実に高い志をもった心優しい人格者であったことが分かります。そのため戦前の修身の教科書に逸話が載ったことがありました。
私達はこの郷土の偉人を顕彰しようと、毎年、命日に近い休日に「広木忠信に学ぶ集い」を開催してきました。集いは前半を墓前祭とし、後半を研修会にしています。研修会では広木忠信をはじめ郷土(広く日本)の先賢に学ぶこととしております。町内外の皆様に是非参加をいただきたく、ご案内申し上げます。
主催 揖斐川町文化財保護協会 会長 高橋 良樹
日時 平成30年9月24日(月)振替休日 午後1時~4時
場所
A 広木忠信墓前祭 午後1時~1時15分 会場 長源寺(揖斐小学校の北奥、駐車場あり)
若林強斎の「広木忠信を祭る文」朗読解説 元小学校長 後藤章嘉 氏
B 研修会 午後1時30分~4時 会場 揖斐川歴史民俗資料館 研修室
①講話「播隆上人と揖斐」 岐阜正道院・揖斐一心寺住職 竹中純瑜 氏
②講話「明治維新150年と揖斐」京都産業大学名誉教授 所 功 氏
※ 長源寺から資料館まで車で5分程度かかりますが、乗り合いで移動します。