「天皇誕生日」に寄せて



「天皇誕生日」に寄せて                   

                                所 功

 現行の『皇統譜』により第一二六代と数えられる今上陛下は、この二月二十三日(大安)、お健やかに満六十二歳の誕辰を迎えられた。国民の一人として、心からお慶びを申し上げたい。

本日公表された「おことば」、宮内庁HPに和英両文が掲載されている。ここにも言及されているが、、新型コロナ禍の続くなか、「人々や社会がつながり、お互いを認め合い、支え合える年になってほしい」と国民に御心を寄せ続けておられる。

また、皇女の敬宮愛子内親王は、昨年十二月一日、満二十歳の成年となられ、内廷において最も身近で常に御両親の両陛下を支えておられる。いま学習院大学で国文学の研鑽を積んでおられ、これから成年皇族として公務に出られる機会も多くなることであろう。

この陛下のもとで、「令和」の御代は三十年余り続く(満九十歳ころ高齢譲位を仮定)可能性が高い。とすれば、敬宮殿下が婚姻後も皇族身分に留まり、両陛下のために尽くされ公務に励まれることを可能にする「皇室典範」の部分改正こそ、当面もっとも必要だと思われる。

しかし、皇室でも一般でも何が起こるか分からない。それは内廷だけでなく、皇嗣の秋篠宮家でも他の三宮家でも免れ難い。それゆえ、皇室の永続には、あらゆる状況を想定して、実現可能な方策を真剣に検討し続ける必要もある。

令和4年(2022)2月23日記

宮内庁ホームページ 天皇陛下お誕生日に際しての記者会見の内容

 

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