東日本大震災を忘れず活かす努力



東日本大震災を忘れず活かす努力   (かんせいPLAZA主筆) 所  功
平成二十三年(二〇一一)の三月十一日に突発した「東日本大震災」から満十二年。あの地震と津波などで亡くなった二万二三一二名の方々に、あらためて哀悼の意を表します。
当時から今日まで、さまざまな人々が被災者を救援し被災地を復興するため、直接間接に多大な尽力をしてこられました。それは大震災の悲劇を忘れず、そこから本当に何が大切かを学び、各自で何ができるかを考え、実行に努める歩みとして、大きな意味をもっています。
この点、私はほとんど何もできませんでしたが、A大震災から二年後、その時々に気付いたこと必要と考えることなどを発信するため、従弟の橋本秀雄らの協力をえて、当かんせいPLAZAを発足しました。またB同二十七年から五年間、『月刊朝礼』に随筆「日本学ひろば」を連載し、さらにC同三十年から『月刊歴史研究』に巻頭随想「いま伝えたいこと」を連載しています。
そのうち、Bの全文とCの令和二年(二〇二〇)三月号までの分は、傘寿記念の『日本学ひろば88話』(コミュニケ出版)に収めました。ただ、それ以後『未刊行論考デジタル集成』(Iは方丈堂出版、同三年十二月刊、Ⅱは今年六月完成予定)の編集校正や新著執筆などに多忙を極め、Aの発信が疎かになっていることを申し訳なく思います。この機会にCの令和四年度分をまとめて添付します。
なお、昨日(十日)新著出版の打ち合わせに上京の際、上野の森美術館で開催中の小灘一紀氏(日展理事)絵画展「神々の微笑」(明日まで)を、礼子夫人に解説をしてもらいながら拝見し、深い感銘を覚えました。とくに「荒海を鎮める弟橘比免命」は、上皇后陛下が平成十年に公開講演「子供時代の読書の思い出」で述べておられる「愛と犠牲は一体」という真理が、見事に表現されています。     (令和五年三月十一日)

『月刊歴史研究』巻頭随想「いま伝えたいこと」img067 img068 img069 img070

 

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