父の命日に憶うこと



父の命日に憶うこと
所  功(83)
七月二十七日は、八十二年前に満三十歳で戦死した父(所久雄)の命日である。私は一歳半の赤ん坊で何も記憶にないが、母から聴いた父の面影は鮮明であり、その遺訓に導かれ励まされて今の自分がある、といっても過言ではない。(添付の拙文「戦死した父につき母から聴いたこと」参照)。
些細なことながら、父の好物は麺類と果物であったというが、それは私も全く同じである。特に郷里(岐阜)の自畑で採れる「真桑(まくわ)瓜」は西瓜(すいか)より美味しい。そこで、旧盆の「靖國神社みたままつり」に雪洞(ぼんぼり)を献燈するため、今夏は「みたままつりに真桑瓜」と揮毫した。
なお、今秋には、父の戦友たちにより作られた「全国ソロモン会」の創立六十年を迎える。その顧問に名を連ねながら私は何も役に立てないが、先輩の遺志を継ぐ若い方々(事務局長崎津寛光氏52歳)は、若い有志と共に今月末からガダルカナル島へ慰霊収骨に出かけられる。遺族の一人として深く感謝するほかない。
※出征記念写真(自宅前)、昭和17年(1942)7月24日、父満29歳8ヶ月、母満27歳11ヶ月、私満7ヶ月。

巻頭随想 「戦死した父につき母から聴いたこと」Epson_20250727053932

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