所功が実行委員長を務めます展覧会「近世京都の宮廷文化~宮廷大礼文化の風景~」が9月10日より京都(京セラ美術館・城南宮)で開催されております。(詳細は添付資料)
京セラプレスリリース http://www.kyocera.co.jp/news/2016/0802_uzis.html
京セラ株式会社
城南宮
近世京都の宮廷文化展覧会実行委員会は、京セラ株式会社と城南宮の特別協力のもと、本年9月10日(土)から11月13日(日)までの2ヶ月余り、「近世京都の宮廷文化~宮廷大礼(たいれい)文化の風景~」展を京セラ美術館と城南宮斎館(さいかん)の2会場で開催します。 (但し、城南宮は、10月23日(日)までの開催)
京都は794年の平安建都以来、宮廷を中心に雅びな文化を形成し展開してきました。 その宮廷文化の粋を形で表わす最高の晴れ舞台が、即位式と大嘗祭(だいじょうさい)です。 これら一連の儀式は、大礼や大典(たいてん)とも呼ばれています。
本展覧会では、近世以降の大礼に関する資料を収集する小原家(おはらけ)文庫や、民間に所蔵されている貴重な資料をはじめ、徳川秀忠の娘で、後水尾(ごみずのお)天皇に入内し、公家と武家を結ぶ懸け橋として、宮廷文化にも貢献した東福門院(とうふくもんいん)(徳川和子)ゆかりの品々など、約60点を展示します。
このようにまとまった形で展示を行うのは、昭和51(1976)年に京都で展覧会「文華典(ぶんかてん)」が開催されて以来、約40年ぶりであり、現代まで受け継がれる高雅な宮廷文化の精華を、多くの方々に実感していただける内容となっています。京セラ美術館では、小原家文庫の大礼に関する当時の貴重な資料をはじめ、東福門院ゆかりの品々などを展示します。 また、城南宮の斎館では、大礼の儀式を再現した模型や、儀式の際に使用される衣裳や神具などを中心に展示します。
これら両会場の展示品を通して、天皇の代始めに行われる大礼の場景がより鮮明に浮かびあがります。
◆実行委員長 所 功(ところ いさお)のメッセージ
「展示会場となる伏見には、平安京を定めた桓武天皇や、京都に深い思いを寄せられた明治天皇の御陵があります。 なかでも鳥羽 · 竹田の地は、平安時代の後期に白河上皇や鳥羽上皇が離宮(鳥羽殿、鳥羽離宮)を営まれ、天皇の行幸を迎え、華やいだ宴が行われて王朝文化が花開いた歴史の地です。 皇室の長い歴史に思いをめぐらしながら本展をご覧くださり、雅やかな儀式をお守り伝えてきた意義と宮廷文化の素晴らしさを実感していただけたら幸いです。」
これに関連して、講演会も開催されます(各回先着60名)
会場 京セラ本社ビル2階「プレゼンテーションルーム」
10月1日(土)13時~14時30分 田中寛洲(光雲寺住職)「東雲門院と光雲寺」
14時45分~16時15分 鳥羽重宏(城南宮宮司)「江戸・明治の即位式と大嘗祭」
10月29日(土)13時~14時30分 加茂正典(皇學館大学教授)「皇學館大学所蔵の大礼関係資料」
14時45分~16時15分 岡本和彦(元宮内庁主席主殿長)「御大礼装束について」
11月6日(日)13時~14時30分 吉野健一(宮廷文化研究者)「御即位図屏風を読み解く」
14時45分~16時15分 所 功(京都産業大学名誉教授)「京都で行われた大正・昭和の御大礼」