謹みて新年のお寿びを申し上げます
平成29年(2017)丁酉元旦
このホームページは、平成25年(2013)3月から、従兄弟の私と橋本秀雄のコンビで始め、細々と続けてきました。それをレベルアップするため、昨年秋から、モラロジー研究所・麗澤大学の同僚である橋本富太郎・久禮旦雄の両氏がスタッフとして加わり、ITの専門家である友人M氏の懇切な指導を受けて、リニューアルオープンしました。
新年を迎えるにあたり、「開設の趣旨と方針」に基づき、「日本と日本人の在り方」に関する私とスタッフの考えや情報を、より判り易く発信したいと、心に誓っております。もしお気付きのことなど、メールフォームよりご連絡いただければ幸いです(責任の所在を明らかにするため、原則として氏名をご記入願います)。
昨年来、私の最も大きな関心事は、今上陛下が既に平成22年(76歳)ころ決心され、8月8日に公表された「高齢譲位」の問題を、どのように理解することが正しいのか、どのように対応することが良いのか、ということにほかなりません。その一端は、7月以来このHPにも他の紙誌にも書きましたが、11月7日の有識者会議ヒアリングに向けて準備しながら、まさに連日連夜執筆した拙著『象徴天皇「高齢譲位」の真相』(ベスト新書、880円)が正月早々発売される予定です。
ただ、わずか1か月半で入力と校正を急いで終えねばならず、誤植が10数ヶ所残ってしまい、申し訳なく思います。その正誤表を近く版元のHPに(勿論このサイトにも)載せますが、もし拙著を手にされ新たに気づかれたことがあれば、ぜひお知らせ願います。
なお、モラロジー研究所では、3年前から「皇室関係資料文庫」形成の準備を始め、少しづつ充実に努めています。その一端をWEB「ミカド文庫」に掲載しています。これも橋本さんと久禮さんとM氏が実務に尽力しています。併せてご覧いただけたら幸いです。
(主筆)所 功
行く年・来る年に寄せて
この時期になると思い出すのは、高校時代の恩師稲川誠一先生の言葉です。曰く「年末年始にはこの1年何を成し遂げたかを反省し、次に何を実現するかを考えなさい」と。世間一般に言われる言葉ですが、先生が発すると断然重みが違いました。先生は深く日本の現状を憂い、どう是正するかを人々に説き、「岐阜県教育懇話会」「岐阜県教育振興会」「楠公回天祭」「日本教師会」と次々事業を興されていました。先生の残された事業を担った私はその継続・発展を報告できるよう、来る1年も励む所存です。
橋本秀雄
昨年は、ミネルヴァ日本評伝選『廣池千九郎』の刊行に時間と労力の大半を注いだ一年でした。今年はそれを継承発展させて、廣池博士の皇室論研究に注力してまいりたいと思います。
橋本富太郎
昨年よりモラロジー研究所道徳科学研究センター廣池千九郎研究室に勤務することになりました。今年は研究員として廣池博士の業績の法制史学史的意義について研究を行うほか、日本古代法制史についても研究を続けていきたいと思います。
久禮旦雄