(12)「大切なことを学ぶ会」済州島訪問と基調講演-その1



その一
訪問のいきさつ
この十月は、我ながら驚くほど忙しい。とはいえ、えがたい機会に恵まれ、感謝している。その一つが初めての済州島訪問である。 十九日(土)は、朝早く上京し、靖国神社の秋季例大祭第二日祭に参列。崇敬者総代十名のうち大半が第一日祭に出席されたので、この日の太玉串奉奠は、不肖私に仰せ付かり、いつも以上に緊張した。

同日午後は、麻布の国際文化会館で開かれた国民会館主催の秋季東京講演会に出席した。講師は渡辺允前侍従長で「天皇・皇后両陛下にお仕えして」と題され、平成十七年以来十八年に及ぶ御奉仕(現在も宮内庁参与)の中から、実際に体験・実感された貴重な御話と共に、皇室の今後の在り方についても、重要な私見を率直に述べられた。

数名の質疑と応答も鋭く的確で、後日紹介したい。(国民会館はホームページに要約掲載中)
その後、来席された市村真一先生御夫妻や友人たちと懇談してから、新幹線に飛び乗り、関西空港近くのホテルへ夜遅く到着。翌二十日(日)KALで、韓国の済州島(道)へ向かった。

このたびの済州島訪問は、「大切なことを学ぶ会」代表向井征氏(77歳)の再三にわたる強い勧めによる。同氏は和歌山県出身で、JC(青年会議所)・BS(ボーイスカウト)・RC(ロータリークラブ)などの要職を歴任するのみならず、日本を再建するため、教育とりわけ徳育の再生に向けて、自ら為しうることを考え実践し続けておられる。

その一つが、「教育勅語」の勉学・普及である。一方、私も「教育勅語」の重要性を再認識し、十年程前、明治神宮崇敬会(中島理事長=現宮司)の依頼を受け、その要旨を判り易く纏めた小冊子『たいせつなこと』の作成に微力を尽くした。

それを私が文部省在職中に非常勤先で知り合った和歌山出身のN氏から入手された向井氏は、これをベースにした「大切なことを学ぶ会」を立ち上げられ、私に顧問を委嘱されたのである。

それ以来、親子有志による勉強会などを年数回実施される(十一月の総会講演には、私も毎回ボランティア出講)だけでなく、JC・BS・RCなどを通じて交流のある人々(特に北方領土返還運動や自衛隊応援協力会の方々)に入会を勧めてこられた。

さらに海外の知友にも会報を送られたところ、済州島の有力者八名も入会されるに至った。そこで今回、初めて済州市へ出向き、勉強会を開くことになり、そのため、以下のような基調講演原稿(次回掲載)にハングル語訳も付けて事前に送ったのである。

(平成二十五年十月二十一日夜、済州島ラマダプラザホテル)

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