皇位継承と改元の時期に関する要望



皇位継承と改元の時期に関する要望

①早速ながら、今晩七時のNHKニュースで、皇位継承の時期決定に先立ち、政府から皇室会議に諮られる二案が報じられました。この点につきまして、先般、神社新報の依頼を受けて書きました拙稿が今月十三日号に掲載されましたので、それに皇位継承儀式の進行過程表案を加えてお送り申し上げます。

要点は、皇室典範と一体をなす特例法により、A今上陛下の退位(譲位)の儀とB皇太子殿下の即位(践祚)の儀を、同日(三月三十一日)に同一場所(宮殿松の間)で実施すること、それで名実ともに皇位継承されたことになる新天皇陛下のもとで、事前に内定ずみの新元号案を閣議で正式に決定し、政令で公布(翌四月一日零時から施行)するようにして頂ければ、一般国民にも一番理解されやすく、また合理的であると存じます。

右、ぜひ御検討賜りたくお願い申し上げます。

平成二十九年十一月二十一日夜

②再信 昨夜のNHK、今朝の全国紙などによれば、政府から皇室会議に諮る皇位継承日程案が

二つあり、改元も四月一日でなく五月一日とする案が有力と報じられています。しかしながら、これは不可解であり不適切であると思います。

申すまでもなく、政府が配慮すべきは象徴天皇の重要性と一般国民の理解共感とを可能な限り維持具現することでありまして、四月の統一地方選挙により政治的な喧騒を生じるから一ヶ月ずらす等というのは、全然理由になりません。万々一そんなことを強行すれば、現政府は、国家・国民統合の象徴と仰がれる天皇を軽視し、また慣習的に年始か年度初めを大切にする国民の便宜をも無視することになり、おそらく厳しい非難をあびると憂慮されます。

この点は、深刻な重大事と思いまして、至急検討(五月一日案の撤回)を請願いたします。

平成二十九年十一月二十二日朝

③三伸 もし四月三十日退位、五月一日即位という妙なことになれば、同年十一月中下旬に大嘗祭を斎行することも困難になる恐れがあります。大嘗祭は、古代から稲作を中心に生きてきた日本人にとって最も重要な大祀であり、前回も長年の伝統と現行の法制を勘案しながら執り行なわれました。今回もそれに準拠する必要があります。

そうであれば、大嘗祭に不可欠な米と粟とを作る悠紀(ゆき)国と主基(すき)国の卜定(斎田の点定)を、本来なら二月か三月、どんなに遅くても四月初めまでに実施するのでなければ、十月の抜穂(収穫)も神饌・神酒の準備も順調にできません。

この点からも、退位と践祚(内輪の即位式)は三月三十一日に続いて行われることこそ、伝統にも法理にも便宜にも叶うと思われます。

平成二十九年十一月二十二日朝

〈付記〉以上は、僭越をかえりみず、政府の関係者に送った私信(一部省略)である。十二月一日に開催予定の皇室会議で、このような案が皇族二名と三権代表八名に十分な理解をえて採択されることを、ひたすら念じてやまない。

(十一月二十三日、かんせいPLAZA)所  功

添付資料

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)