来春から使用される高校教科書のうち、実教出版の「高校日本史」(A・B)の採否をめぐって、さまざまな動きがある。私が昨春から住んでいる神奈川県でも、全一四四校中二八校が同社本の採用を希望していた。しかし、その本文に国旗掲揚・国歌斉唱を「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」と記述している。
そこで、県教育委員会としては、その掲揚・斉唱を推進する県教委の方針に反することを指摘し、関係の学校長に再考を求めてきた。その結果、昨日すべての高校が同社以外の教科書に希望を変更するに至ったという。
これは正に画期的な出来事である。もちろん高教組などは「不当な介入」と反発している。しかし、独立国家の国民を育成する学校でも、公務に従事する公務員でも、法的根拠を有する「日章旗」「君が代」を尊重するのは当然であり、国際常識といってよいであろう。
それに関する拙文(平成二十三年六月稿「国民会館だより」掲載)をPDFで転載(以下添付)する。参照活用して頂きたい。
(八月六日記)