皇太子・同妃両殿下が六月九日、御成婚満二十年を迎えられました。NHKや民放などで放映された特集を拝見して、両殿下が極めて困難な道を真剣に歩み続けて来られた事実を再認識することができました。
この機会に読売新聞の編集委員(皇室担当)小松夏樹氏が前東宮大夫の野村一成氏にインタビューして解説を加えた記事(同紙本日朝刊に掲載)は、誠に的確な内容と思われますので、コピーを転載させて頂きます。
(読売新聞転載記事)
ただ、『週間文春』六月十三日号の特集が、「雅子さま<ご成婚20年>小和田家Vs宮内庁」という大仰な見出しを付け、「メルマガ読者を対象にアンケートを行った」と称して、A「皇太子と秋篠宮のどちらが天皇にふさわしいか」とか B「雅子さまと紀子さまのどちらが皇后にふさわしいか」という無茶な設問への「率直な意見」を二頁も掲載しているのは、大変問題です。これは本来一体の皇室を分裂させる動きに繋がりかねません。
そこで私は、取材に応ずることを躊躇しましたが、影響力の大きい同誌に自分のような意見を表明するのも無意味ではないと考え直し、およそ次のようにコメントしました。
Aに関して「皇太子の帝王学」の重要性を強調「次の皇室継承者として何を準備なさってるのか、深く理解する必要があります。例えば、神嘉殿の中で天皇が行われる新嘗祭には、皇太子のみが隣室に入られ、夜中に合計四時間も一子相伝の祭事をひたすら学び取っておれるのです。」
Bに因んで「雅子妃の不適応」の原因説明「なぜ妃殿下が今のようなご病状にあるのか。適応障害というのは仮称であって、本質は男子の跡継ぎを産まないとだめだ、という制度の制約に問題があると思います。」
(平成二十五年六月十一日記)