DVD『上皇陛下』を拝見して
所 功
一昨日(二十三日)上皇陛下の御誕生日にちなんで、新聞もテレビも報じていた宮内庁編『上皇陛下』DVDは、ぜひ拝見したいと思い、娘にネットで購入を頼んだ。ところが昨日、ある御方から、このDVDを贈って下さったので、直ちに視聴させて頂いた。
その内容は、副題に「米寿をお迎えになって―平成の歩み―」とある通り、昭和六十四年(一九八九)一月七日の践祚から平成三十一年(二〇一九)四月三十日の譲位に至る満三十年余の御在位中、皇后(現上皇后)陛下と共に刻まれた主な足跡が、見事な映像に簡潔な解説を加え、判り易く一時間に編集されている。
どの場面にも、陛下の深い御心が現れおり、感動感嘆するほかない。とりわけ今秋多大な成果をあげたパラリンピックにちなんで、昭和三十九年(一九六四)十月のオリンピックに続く十一月の東京大会を、当時の皇太子殿下が名誉総裁として激励され、美智子妃殿下も赤十字通訳団を作り応援されたこと、ついで翌四十年秋には岐阜県で全国障害者スポーツ大会が開催されて今日に至っていることなどが紹介されている。
どうかぜひ多くの方々に御覧いただきたい。実は宮内庁ホームページを開いてみたところ、その全容が「政府インターネット」に無料公開されている(英語版も)。今朝これも拝見すると共に、孫たちにも視聴するようラインで知らせた。
(令和三年十二月二十日、大正天皇九十五年祭の朝)