(39)両陛下「おことば」の御真意を推し測る

(39)両陛下「おことば」の御真意を推し測る

『新潮45』の平山周吉論文の要点 前回「日本学広場」(38)で「東宮御教育常時参与の小泉信三博士に学ぶ」を書いたのは、『新潮45』七月号の掲載論文に触発されたからにほかならない。 それは、平山周吉(ペンネームか)という慶[…]

(38)東宮御教育常時参与の小泉信三博士に学ぶ

(38)東宮御教育常時参与の小泉信三博士に学ぶ

小泉信三博士が満七十八歳で他界されてから半世紀近くになる。私は生前お目にかかる機会をえなかったが、忘れ難い思い出がある。 昭和三十年の靖國神社参拝 それは昭和三十年(一九五五)夏休みに遡る。当時中学二年生(十三歳)の私ど[…]

日本のソフトパワー/第10回 なぜ人は着る物で「よそおう」のか

日本のソフトパワー/第10回 なぜ人は着る物で「よそおう」のか

四月五日(日)、東京のNHKホールで全日本きものコンサルタント協会主催の「全日本きもの装いコンテスト」を、審査員席から拝見した。各地区大会で選び抜かれた着装の達人たちは、外見だけでなく内面も凛として美しい。この機会に、人[…]

(37) 吉田松陰と長原武・梁川星巌

(37) 吉田松陰と長原武・梁川星巌

五月十五日、新緑の映える京都では、雅びな葵祭が晴れやかに行われた。そのヒロイン斎王代の輿丁(よちょう)と、神供の御幣櫃を荷う白丁などは、十数年前から京都産業大学の有志学生が奉仕している。 在職中それを手伝ってきたが、三年[…]

平成27年(2015)4月の活動記録(抄)  所  功

平成27年(2015)4月の活動記録(抄)  所  功

【論文・評論】 1、「歴史好きの少年皇太子と白鳥御用掛」(白鳥庫吉著『(昭和天皇の教科書)国史』全五巻縮写本、解説・補論、勉誠出版、3月30日) 2、「苦難にめげず努力すれば、最大限の能力を発揮できる」(『月刊朝礼』37[…]

日本のソフトパワー/第9回 吉田松陰に学ぶ「神を拝む心」

日本のソフトパワー/第9回 吉田松陰に学ぶ「神を拝む心」

童歌「通りゃんせ」 三年前から住んでいる小田原の国こうづ府津に「菅原神社」がある。ここは童わらべうた歌「通りゃんせ」の発祥地といわれる。外見は田舎の鎮守社と異らないが、初詣・天神祭(毎月二十五日)・春秋例祭・七五三にも、[…]

平成27年(2015)3月の活動記録(抄)  所  功

平成27年(2015)3月の活動記録(抄)  所  功

【論文・評論】 1、「後桜町女帝の即位式用『宝冠』考」(『京都産業大学日本文化研究所紀要第20号、3月15日) 2、史料紹介「柳原紀光日記『愚神』抄 ―三写本対比―」(同上) 3、「宮中歌会始の御題『本』に学ぶ」(『装道[…]

(36)天皇皇后両陛下のパラオ慰霊行幸啓

(36)天皇皇后両陛下のパラオ慰霊行幸啓

いわゆる戦後七十年の節目にあたり、私ども日本人は何を為すべきか何を為しうるか、各界各層で多様な議論や報道が盛んになりつつある。しかも、それを早くから熟慮され自ら実践してこられたのが、天皇(81)皇后(80)両陛下にほかな[…]

(35)「品性」とはhabitus・凛々しさの表れか

(35)「品性」とはhabitus・凛々しさの表れか

新年度を迎えて、70歳代に入った年寄りでも心が浮き立つ。 4月1日、定年後奉職して満3年になった柏市のモラロジー研究所へ早朝出勤。東海道線・常磐線沿いの桜も、廣池学園キャンパスの桜も、帰途ちょっと立ち寄った上野公園の桜も[…]