日本のソフトパワー/第11回 「大正(京都)大礼百年記念展覧会」の実現に向けて

日本のソフトパワー/第11回 「大正(京都)大礼百年記念展覧会」の実現に向けて

本年( 二〇十五) は、大正四年(一九一五)十一月中旬、京都で大礼(即位礼・大嘗祭・大饗儀)が行われてから満百年になる。この大正大礼は、明治二十二年(一八八九)制定の「皇室典範」および同四十二年(一九〇九)公布の「登極令[…]

日本のソフトパワー/第10回 なぜ人は着る物で「よそおう」のか

日本のソフトパワー/第10回 なぜ人は着る物で「よそおう」のか

四月五日(日)、東京のNHKホールで全日本きものコンサルタント協会主催の「全日本きもの装いコンテスト」を、審査員席から拝見した。各地区大会で選び抜かれた着装の達人たちは、外見だけでなく内面も凛として美しい。この機会に、人[…]

日本のソフトパワー/第9回 吉田松陰に学ぶ「神を拝む心」

日本のソフトパワー/第9回 吉田松陰に学ぶ「神を拝む心」

童歌「通りゃんせ」 三年前から住んでいる小田原の国こうづ府津に「菅原神社」がある。ここは童わらべうた歌「通りゃんせ」の発祥地といわれる。外見は田舎の鎮守社と異らないが、初詣・天神祭(毎月二十五日)・春秋例祭・七五三にも、[…]

日本のソフトパワー/第8回 「歌会始の詠進歌「本」に学ぶ」

日本のソフトパワー/第8回 「歌会始の詠進歌「本」に学ぶ」

皇室の多彩な正月行事の掉尾を飾る「新年歌会始の儀」が十四日に行なわれ、その模様をNHKテレビにより視聴させて頂いた。何かと慌ただしい現代にも、ゆったりとした雅な和歌(やまとうた)の伝統文化が、こういう公的行事として宮中に[…]

日本のソフトパワー/第7回 「新しい教科書制度の在り方を考える」

日本のソフトパワー/第7回 「新しい教科書制度の在り方を考える」

明治以降の移り変わり 日本のソフト・パワーの中核をなす一般国民の教育力は、国際的に見ても極めて高い。ただ、それを可能にする学校の在り方、とくに教科書の作り方や教え方など、常に改善を要する。また、それに国や自治体がどう関わ[…]

日本のソフトパワー/第6回 「『昭和天皇実録』大御歌(おおみうた)に見る大御心(おおみこころ)」

日本のソフトパワー/第6回 「『昭和天皇実録』大御歌(おおみうた)に見る大御心(おおみこころ)」

全六十巻の編年記録 宮内庁(書陵部編集課)で平成二年(一九九〇年)から編纂を進めてきた『昭和天皇実録』が完成して、本年八月二十一日、今上陛下のもとに奉呈された。全六十巻(他に目次・凡例一巻)一万二千頁強(九七二万字超)に[…]

日本のソフトパワー/第5回 「世界文化遺産の富岡製糸から学ぶこと」

日本のソフトパワー/第5回 「世界文化遺産の富岡製糸から学ぶこと」

深谷市で藍玉と養蚕を営んできた渋沢栄一(一八四〇年生まれ)と、その妻の兄(儒学の師匠でもあった)の尾高惇忠(一八三〇年生まれ)である。 渋沢は慶応三年(一八六七)ヨーロッパ諸国をまわり、当時フランスもイタリアも蚕の病気で[…]

日本のソフトパワー/第4回 「出雲国造家と高円宮家のご婚約を寿ぐ」

日本のソフトパワー/第4回 「出雲国造家と高円宮家のご婚約を寿ぐ」

最近(五月二十七日)宮内庁から、高円宮(たかまどのみや)家の次女典子(のりこ)女王殿下(25歳)のご婚約内定が公表され、お相手の出雲大社祢宜千家国麿(せんげくにまろ)さん(40歳)とお揃いで記者会見も行われた。まことにこ[…]