日本のソフトパワー/第8回 「歌会始の詠進歌「本」に学ぶ」

日本のソフトパワー/第8回 「歌会始の詠進歌「本」に学ぶ」

皇室の多彩な正月行事の掉尾を飾る「新年歌会始の儀」が十四日に行なわれ、その模様をNHKテレビにより視聴させて頂いた。何かと慌ただしい現代にも、ゆったりとした雅な和歌(やまとうた)の伝統文化が、こういう公的行事として宮中に[…]

日本のソフトパワー/第7回 「新しい教科書制度の在り方を考える」

日本のソフトパワー/第7回 「新しい教科書制度の在り方を考える」

明治以降の移り変わり 日本のソフト・パワーの中核をなす一般国民の教育力は、国際的に見ても極めて高い。ただ、それを可能にする学校の在り方、とくに教科書の作り方や教え方など、常に改善を要する。また、それに国や自治体がどう関わ[…]

日本のソフトパワー/第6回 「『昭和天皇実録』大御歌(おおみうた)に見る大御心(おおみこころ)」

日本のソフトパワー/第6回 「『昭和天皇実録』大御歌(おおみうた)に見る大御心(おおみこころ)」

全六十巻の編年記録 宮内庁(書陵部編集課)で平成二年(一九九〇年)から編纂を進めてきた『昭和天皇実録』が完成して、本年八月二十一日、今上陛下のもとに奉呈された。全六十巻(他に目次・凡例一巻)一万二千頁強(九七二万字超)に[…]

日本のソフトパワー/第5回 「世界文化遺産の富岡製糸から学ぶこと」

日本のソフトパワー/第5回 「世界文化遺産の富岡製糸から学ぶこと」

深谷市で藍玉と養蚕を営んできた渋沢栄一(一八四〇年生まれ)と、その妻の兄(儒学の師匠でもあった)の尾高惇忠(一八三〇年生まれ)である。 渋沢は慶応三年(一八六七)ヨーロッパ諸国をまわり、当時フランスもイタリアも蚕の病気で[…]

日本のソフトパワー/第4回 「出雲国造家と高円宮家のご婚約を寿ぐ」

日本のソフトパワー/第4回 「出雲国造家と高円宮家のご婚約を寿ぐ」

最近(五月二十七日)宮内庁から、高円宮(たかまどのみや)家の次女典子(のりこ)女王殿下(25歳)のご婚約内定が公表され、お相手の出雲大社祢宜千家国麿(せんげくにまろ)さん(40歳)とお揃いで記者会見も行われた。まことにこ[…]

日本のソフトパワー/第3回 両陛下の神宮親拝と剣璽の御動座

日本のソフトパワー/第3回 両陛下の神宮親拝と剣璽の御動座

伊勢の神宮と皇室の関係 昨年十月、伊勢の神宮で二十年ごとの式年遷宮が行われた。この神宮は、戦後GHQの指令に基づき、一宗教法人となって久しい。 とはいえ、神宮の主祭神は天照大神であり、この大神は皇室の祖先神(皇祖神)にほ[…]

日本のソフトパワー/第2回 「平和達成」を願う元号「平成」

日本のソフトパワー/第2回 「平和達成」を願う元号「平成」

氏名と番号の長所と短所 人間、とりわけ日本人は、ほとんど誰でも氏と名を持っている。その氏は、本来広義の血縁的な氏族集団名であったが、今では家系別の家名( 苗み ょう字じ )にほかならない。また名は、個人の呼称であり、多く[…]

日本のソフトパワー/第1回 「お正月の祝い、誓い、願い」

日本のソフトパワー/第1回 「お正月の祝い、誓い、願い」

お正月は何故おめでたいか 時間は無限に淡々と流れているが、それを一年(三六五〜六日)という巾で区切る。しかも、その初日を単なる一月一日ではなく、敢えて正月元日と言い、特に「お正月」と称する。そして元日の朝(元旦)を迎えれ[…]