(60)モラロジー有志企画の集会における講話
平成二十四年春、京都産業大学を定年退職後、モラロジー研究所へ研究主幹というポストで奉職してから、まもなく満四年になる。 ここでは、通常、毎週一回(原則水曜日)、柏の研究所へ出勤して、皇室関係の資料文庫を構築する長期計画の[…]
主筆の所が時々の話題をとりあげ、おもに歴史的・文化的な観点から、日本および日本人の在り方について論評します。
平成二十四年春、京都産業大学を定年退職後、モラロジー研究所へ研究主幹というポストで奉職してから、まもなく満四年になる。 ここでは、通常、毎週一回(原則水曜日)、柏の研究所へ出勤して、皇室関係の資料文庫を構築する長期計画の[…]
あの東日本大震災から、まもなく満五年になる。火山の多い日本列島では、遥か昔から大小の地震に襲われてきた。 その一つが、幕末の安政二年(一八五五)十月二日(新暦十一月十一日)、江戸一帯(関東南部)において起きたM7(最大震[…]
穏やかな正月と思いきや、一月十四日発売の『週刊文春』(1月21日号)に、驚くべき記事が掲載された。「12月23日天皇誕生日の夜に〝お呼び出し〟/美智子さまが雅子さまを叱った!」/宮中スクープ」といういう大見出しの六ページ[…]
今年のお正月は比較的暖かい。元旦(金)午前六時五〇分ころ自宅の屋上から相模湾上に初日の出を拝み、近くの菅原神社へ初詣での途上、朝日に映える富士山を仰いだ。 二日(土)、少し風邪気味であったが、箱根駅伝の四区を麗澤大学の村[…]
新年を迎えて、皆様と共に皇室と邦家の弥栄を祈り、世界から信頼され尊敬される日本の発展を念じ上げます。 昨年、所は高校時代から稲川先生の教えに従い学んできた吉田松陰について、甥の吉田庫三が明治四十二年(一九〇九)に出した『[…]
神奈川県の小田原市国府津(こうづ)に転居して三年九ヶ月経った。生まれてから七十年住んだ岐阜県の揖斐川町も本当に良い所である(毎年ふるさと納税の返礼に贈られるイビ米やイビ茶など、殊のほか美味しい)が、当地は冬でも比較的暖か[…]
十二月の和風月名「しはす」(しわす)に「師走」「師馳」の字を充てるのは、法師が檀家に出かけてお経を読むため走り廻るほど忙しい月だから、という俗解が平安後期の『奥義抄』などにみえる。それはともあれ、私も年末近くに東奔西走の[…]
十二月三日(木)、横浜市本牧三之谷の「三渓園」を初めて訪ねた。午前中雨模様であったが、正午ころ入園し、一人でゆっくり外苑を巡覧するうちに晴れあがり、紅葉が一きわ映えて美しかった。 ついで午後二時ころ、岐阜聖徳学園大学の林[…]
はや師走。一年の速さに驚くほかない。「しはす」とは「為し果つ」なすべきことをし終える意、といわれる。けれども、齢のせいか、仕事が思うように捗(はかど)らない。しかし、この数日間、楽しい出来事が続いた。その一端をメモしてお[…]
斐太高校と「光ミュージアム」 十一月十三日(金)、朝早く小田原を発って、JR岐阜で降り、従弟橋本秀雄君の車に乗せてもらい高山へ向かった。下呂を通るころからの紅葉が一際美しい。 正午ころ高山に着き、岐阜県教育懇話会飛騨支部[…]